特別企画3/未来を拓く音の可能性 ─ The sound opens the future ─

日時:3月2日(土)14:00
会場:第1会場(国立京都国際会館1F メインホール)
演者:井出祐昭(井出音研究所/サウンドスペースコンポーザー)

 

本講演は、医療分野等の広い分野で活用されている「音」の実例を示し、特に音と医療の未来を示唆するものである。講演を行うのは、サウンド・スペース・コンポーザーの井出 祐昭。元祖JR新宿駅渋谷駅発車メロディの生みの親で、日本の発車ベルを初めてメロディへと変えた音のイノベーターである。TOYOTA 電気自動車をはじめとした車両音開発、SHARP AQUOS等のプロダクト開発、表参道ヒルズ、グランフロント大阪などの建築音響プロデュース、愛知万博、浜名湖花博等のイベントプロデュース、その他AIや美容分野等、音や音楽を用いて手掛ける分野は幅広く、世界的な活躍をしている。
音の技術を40年以上追求している講演者が今回切り口とするのは、「医療」の世界。本講演では、音の本質を積極的に活かし、多面的に応用された医療と音のシナジーをお見せする。音と医療の未来を実感して頂けるセミナーとしたい。

M.D. Anderson Cancer Centerにおけるがん治療時の苦痛軽減に纏わる臨床研究
アメリカ最大のがんセンターの一つであるM.D. Anderson Cancer Centerにおいて、講演者は音によるがん治療時の苦痛軽減効果について臨床研究を3年に渡り行い、Phase 2に至った。セミナーの導入として、患者の苦痛を軽減させた「音」の効果を解説する。
可聴化技術(ソニフィケーション)により生体情報を音や音楽で共有
ソニフィケーションと呼ばれる可聴化技術は、生体情報を音・音楽・空間で表現し、実態の把握に留まらず感性的に情報を共有することができる技術である。最近では、髪の健康状態を音楽にし、分かり易くかつ体験的に顧客に伝える新手法をロレアル社と共同で確立。IFSCC世界大会(2年毎に行われる化粧品技術を競う世界大会)で最優秀賞を受賞した。更に、その音や音楽によって創られた空間は、フィードバック効果等の様々な好影響を与えることもできる。セミナーでは特別にその実際の音を披露する。
「ウラノリメソッド」による心身の活性化のプログラム体験
指向性制御を用いて広大な空間の中に多くの小さい空間を創るゾーニング技術もご紹介する。空間の分離には主に衝立や仕切りを用いることが多いが、音の技術を用いれば、それらを使わずに小空間を創出することができる。具体例として、東京表参道ヒルズで行われた音響技術を視覚化し、解説する。病院空間もエリアごとの目的に応じた音響的小空間に分けることが可能となる。
医療機器の発する音への応用
最後に、発車メロディの元祖である講演者により、医療機器の発する音の改良とコーディネーションを提案する。講演者が開発した発車メロディは、「短い音で情報を伝える」技術の集大成とも言える。聴覚は、数ミリ秒で情報を認知できる高精細なシステムであり、医療機器から伝えられるべき情報や、発せられる音の周囲への影響等を鑑み、どのようにコーディネートされ得るかを皆様と一緒に考える時間としたい。

→さらに詳しくはこちら
http://elproduce.com

http://elphonic.com

http://elphonic.com/TheSoundOpenstheFuture.pdf